「木の文化」 「近くの醤油屋さんの200年物の木桶」
2011/05/6
弊社加工場から1kmほど離れたところに創業100余年の地場の醤油醸造会社があり、連休中のイベントの際に醸造蔵を見学させて戴きました。
醤油蔵の説明をする蔵主
その醤油会社は、木桶にこだわった醤油醸造を続ける県内でも数少ない蔵主で、篠山等の地元大豆を使い、室(むろ)で醸し、木桶で熟成させ、その製品を自社販売することまで一貫して行っている数少ない醤油屋さんです。
醤油蔵の入口からの写真 (蔵の中には約40本の木桶があります)
醤油蔵の中には、15石(2,700L)と30石(5,400L)の木桶が約40本並んでおり、古いものは約200年のものもあるとのことでした。
年期の入った木桶
木桶は、手入れをして醤油の仕込みを続けていれば200年以上使えるとのことで、現在ある木桶を今後とも大事に使っていきたいとのことでした。
醤油桶(上部から) この中で、醤油の素となる「諸味(もろみ)」を約1年半の間、熟成させます
酒や醤油の醸造や運搬に使われる容器は、今ではステンレス等のタンクや瓶に代わっていますが、古は、すべて木製であり、木の重要な用途の一つでした。木製桶で醸造した醤油や酒にはタンクでは出ないまろやかさも生まれるとのことで、見直しの気運もあるようです。
「木の良さ」が忘れられがちな昨今ですが、弊社すぐ近くに「木の文化」ともいえる「木桶の歴史」があったことに深い感動しました。
醤油醸造会社の直販店舗 国道沿いの大きな「木桶」が目印