「丸柱・円柱材のテーパー(勾配)加工」風景を紹介します
2014/07/21
丸棒・丸柱・ロータリー丸太の専門店を自称する弊社ですが、最近、中・大口径丸太の円柱加工に加えて、テーパー加工(勾配加工)の依頼を受けるケースが増えました。
日常は、B材(建築用に向かない低質材や小径木)を土木用に使われる円柱材(直径10cm等が多い)や杭材として量産加工していますが、中・大口径丸太のテーパー(勾配)加工品は公園施設や神社仏閣用に使われるケースが多く、一品(少量)対応の製作になりますので、大工職の職人さんの腕の見せ所となります。
加工の仕上がりサイズをチェック
弊社は、量産対応型の丸棒加工機3台と、特大・特殊加工対応型1台を設置していますが、テーパー加工用には特殊加工対応型の丸棒・丸柱・ロータリー加工機を使用します。
原木も量産用に使うものではなくA材(建築用に使われる高質材)を別途原木市場から調達し、最初に量産型の加工機で注文サイズより2回り程度大きめに丸柱・円柱加工を行った後、特殊加工対応型の加工機でパーパー加工することになります。
テーパー加工の前に、太めのサイズに一次加工
特殊加工対応型は、どくろ方式なので、大きめに粗挽きした円柱材の芯取りを行った後、加工機に据え付けることになりますが、この据え付け作業に手間取ることが多く、職人鳴かせの作業になるそうです。
一次加工した丸柱・円柱を特殊加工対応型機に据え付け
その後、テーパー(勾配)加工できるよう機械の調整を行いながら、徐々に切削加工を行い、仕上がりサイズになっているか確認作業を行います。
テーパー(勾配)加工のため、機械調節
テーパー(勾配)加工の切削加工の様子
これらの作業には木材の据え付けや機械の調節等で多くの時間を費やすことが多いようですが、今後とも特殊加工にも対応できる体制を強化したいと考えています。
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