棚田の里の「(丸棒製)木橋」……これが本当の「流れ橋」?
2014/04/25
以前に、『「流れ橋」(木橋)の修理・補修現場見学記』のブログを書きましたが、修理工事が4月中旬に完成して、渡れるようになったことがマスコミ等で報道されていました。
「間伐材マイスター」も機会を見つけて修理完成後の「流れ橋」を見に行きたいと思っています。
京都府八幡市の有名な「流れ橋」 (マスコミ掲載例、後日挿入)
ところが、「流れ橋」がすぐ身近にあったことに気づいたので、紹介させて戴きます。
棚田百選「岩座神」の谷川に架かる丸棒製「流れ橋」
と言っても、地図や観光案内に出てくるような代物ではなく、実家・棚田百選「岩座神」の谷川に架かる丸棒を組み合わせた小さな木橋で、「流れ橋」構造になっています。
棚田百選「岩座神」の谷川に架かる丸棒製「流れ橋」 (拡大)
ご存じのように、間伐材マイスターの実家は棚田で稲作をする農家でもあるので、創業者の父が細々と「飯米(自家消費分)+α」程度の稲作を行っており、農繁期は稲作作業を優先的に行っています。(年配なので当然なのかも知れませんが……)
棚田の自家製・木造「流れ橋」 対岸側に流出防止のワイヤーがあります
谷川から農業用水を引いている棚田では、保水管理等のために作業道を設けていますが、その作業道が谷川を渡っており、そこに「木製の丸棒」を束ねた簡易木橋を架けています。
その簡易木橋は、大水が出るとすぐに流されてしまうので、木橋の片方をワイヤーで結束して、大水の時に浮き上がっても流出しないようにしています。
流出防止のワーヤーが左端にまかれている「丸棒製木橋」
これを見た時、これこそが、本当の「流れ橋」(木橋)ではと思い、ブログに登場しました。
丸棒加工場を営んでいるので、木橋用の材料に困ることはないので、流失してしまったり、陳腐化した際には新しい木橋に更新することになると思いますが、今後ともこの「流れ橋」の風景が受け継がれることを望んでいます。
丸棒製・木橋の「流れ橋」を谷川の下から見たところ
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