「裏山の木」で棚田の里に農舎を建築しています
2014/04/1
3月初旬から、棚田百選の里・岩座神にある実家では、「裏山の木」による農舎建築を行っています。
3月に入ってからの建築なので、「消費税引き上げに伴う駆け込み建築」と間違われるかもしれませんが、両親の10年来の悲願であった建替え工事を農閑期に行っているというのが本当のところです。
農舎建前後の記念撮影 (H26.3.10)
さて、建物の製材材料は棚田の里・岩座神内の休耕田に植えていた木を伐採し、父が搬出したものと、取引先の製材所で長年眠っていた在庫を集めて用意しました。また、大工棟梁も多可町内の方に依頼していますので、建築費のほとんどが地元経済に貢献する建築となっています。
建前の日は、3月の入ってからの戻り寒波があり、小雪が舞う中で行いましたが、請け負った大工さんの他に、応援の大工さんや土壁塗りを行う左官職人さんが応援に来るなど、昔ながらの建前になりました。
建前に先だって施主からの安全祈願の振る舞い酒
普請は、朝8時前に施主の父から棟梁や手伝いの大工に安全祈願の振る舞い酒が施され始まりました。
農舎の新築工事 (柱を立て始めた頃)
次々と柱が立てられ、また最近では少なくなった松の梁も組み込まれ、刻まれた接続部が木槌の音とともに堅固に組み合わされる様子を見ていると、職人の技術に感動しました。
農舎の新築工事 (松の梁を据えているところ)
農舎の新築工事 (棟木があがったところ)
壁周りも土壁を塗ることになっていますので、農舎にはもったいない構造のようですが、末永く使えることを願っています。
農舎の新築工事 (瓦がのったところ 3月下旬)