「土木」に関する木材利用シンポジウムに行って来ました
2014/03/20
「土木における木材の利用拡大に関する横断的研究会」主催による「木材利用シンポジウム」に行って来ました。
開催者挨拶 (土木における木材の利用拡大に関する横断的研究会 今村委員長)
年度末になって、建築用木材の利用拡大に関するシンポジウムがしばしば開催されているようですが、今回は「土木」に特化して、「どう使うのか?」「どう需要拡大するのか?」をテーマとしているシンポジウムでした。
「地域密着型・土木用木材専門店」として、土木用木材を生産・販売する弊社にとって大変興味があるシンポジウムでした。
「土木」と言いながら、「木材が使われなくなった土木」で少し寂しく思っていましたが、今回の研究会に参加して心強く感じました。
話題提供(2-1) (木材工学委員会 沼田幹事長)
まず、「土木分野における木材利用の現状と方向性」について委員会の幹事長から説明があり、現在の木材使用量100万m3 / 年を将来的に400万m3 / 年に拡大していこうとするロードマップを心強く思いました。
話題提供(2-2) (木材工学委員会 沼田幹事長)
一方、林業側(供給側)からは「林業分野における木材供給の現状と土木分野への期待と課題」として、需要増の期待に応えるべく増産努力を行っているものの、山元特有の問題(小規模山林所有者が多くて伐採の合意等が取りにくい点、立木価格が市場逆算方式であること等)で、必ずしも増産が追い付かないことの説明がありました。
「森林分野における木材供給の現状と土木分野への期待と課題」の説明
また、「エクステリアウッド」という定義による各分野での技術的な使い方の説明があり、弊社が弱い分野についてのアイデアを戴いたような気がしました。
「エクステリアウッドの課題」の説明
また、林野庁からも「林野施策における国産材の需要拡大の現状と土木分野への期待と課題」についての講演がありました。
「林野施策における国産材需要拡大の現状と土木分野への期待と課題」の説明
また、質疑応答では、土木用木材に係る需要拡大期待が大きい中で、バイオマス発電等との競合で原木をいかに確保するか等の議論がなされたところです。
パネルディスカッションの様子
今後とも、このような研究会に積極的に参加したいと思っています。
【追記】
平成23年8月に京都大学宇治キャンパス・生存圏研究所で開催された、「土木学会・木材利用研究発表会」の際に「企業展示」を行ったことがあり、それ以降、機会を見つけて積極的に参加しています。
H23年8月 「土木学会・木材利用研究発表会」でのパネル展示の様子
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