「足場丸太・太足場の施工現場」 『仁和寺観音堂』見学記
2013/11/7
「足場丸太・太足場の仮設の施工現場」である「世界遺産仁和寺の『観音堂』」の修理現場を見学してきました。(11月1日)
(京都府では11月3日の「文化の日」前後に、文化財保護に係る各種イベントが開催されます。「間伐材マイスター」もこれらのイベントに出かけて来ました。)
「仁和寺・観音堂」 修理現場見学会 (担当者からの説明風景)
以前にも平等院鳳凰堂の修理現場の「足場丸太の木組み」が素晴らしいことを何度も紹介しましたが、今回は、現場で使われた足場丸太約2500本のほぼ全量の納材に関わらせて戴きました。
その現場の見学会とあって、平等院鳳凰堂の見学時にも増して、感慨深く見学させて戴きました。
「仁和寺・観音堂」 修理現場見学会 (横側から)
観音堂を覆う素屋根は、昔あった「木製電柱」のような「太足場」を骨組みにして、その周りに「足場丸太」や「切丸太」が格子状に番線で組まれています。
「仁和寺・観音堂」 素屋根にかかる説明パネル
見学時には、丁度、屋根の瓦と土を下ろし、野地板を剥がしたところで、垂木や棟木・母屋・軒桁などの小屋組が出たところでしたが、長年の雨漏りで一部腐食している部分もあるので、「半解体修理」として工事を行う予定だそうです。
「仁和寺・観音堂」 足場丸太と切丸太とのトラス組みに感嘆
加えて、『観音堂』と並行して檜皮葺きの葺き替え工事を行っている『御影堂』の屋根葺き工事も見学しましたが、こちらでは葺き替え工事を行っている職人さんの技に感嘆したところでした。
「仁和寺・御影堂」の檜皮葺き替え工事の様子
これらの修理工事が完成した時にも、是非見学に行きたいと思います。
【追伸】
今回見学した『仁和寺観音堂』の素屋根建設工事の様子について、以前のブログ・「桜と足場丸太」……「花見」or「足場組み見学」?に掲載しています。こちらも是非ご覧ください。
「桜」越しに見る「足場組み」 (丁度、屋根の高さでした) 【H25.4撮影】
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