「『焼き杭』の耐久性」を実感! (15年経過した『栗の焼き杭』)
2013/06/22
先に紹介した「山の水の恵み」に感謝のタイトルで紹介した「約15年前に打設した『焼き杭』」について報告します。
この『焼き杭』は、約15年前に、谷川を渡している自家用簡易水道の水道管を吊るしていたワイヤーの張り替え作業を行った際に、谷川の両岸に打設したものでした。
約15年間経過した「栗の焼き杭」 (今回、抜き取って研究資料に提供)
直径12~13cm、長さ約80cmの栗の丸太を、製材所で焼き杭加工して使ったものとのことでしたが、水道管の張り替え作業後に抜いてみて驚いた(ビックリした)ところです。
空中に出ている部分(上部)は、少し割れていましたが打設した当時とそう遜色がない状態のように思われました。
一方、土中に打ち込んでいる部分(下部)は、少し白蟻に食われたような跡はあったものの、腐れは入っておらず、あと10年は持ちそうな状態でした。
約15年間経過した「栗の焼き杭」 (全体写真)
「水辺には焼き杭が強い」と言われていますが、実際に15年経過した杭を目の当たりにして、それを実感したところでした。
今回、2本のうち1本は抜き取りましたが、もう1本はそのまま残して今後の経過を見たいと思っています。
約15年間経過した「栗の焼き杭」 (経過観察のため現場保全分)
また、抜き去った木杭は、弊社がお世話になっている明石高等専門学校の河川工学の研究室に、研究資料として送って調べてもらいたいと思っていますので、その続報をお届けできればと思っています。
明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験)(全体)
明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験) (拡大)
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