茅葺き屋根に「棟木」があがりました
2010/10/9
このグログでも度々取り上げている実家の「茅葺き屋根工事」ですが、正面部分の葺き替えも一段落し、屋根の頂部に「棟木」が上がりました。
茅葺き工事風景 ・ 棟木完成
「棟木」は、茅葺き屋根の姿を引き立て、また「家運の隆盛」を願って、職人さんの腕の見せ所にもなっています。
茅葺き工事 ・ 棟木と茅葺き職人さん (棟木の形を整えているところ)
地域によって形状が異なりますが、我が家では、風雨に強い「栗の角材」と「桧の丸棒」で仕上げました。
茅葺き工事 ・ 棟木を引き上げているところ
棟木を屋根の頂部に引き上げる際には、屋根斜面の「つり足場」を生かして、4人がかりで引き上げました。
茅葺き工事 ・ 屋根の頂部で棟木の形を整えているところ
引き上げた棟木をクロスに組み上げて、その上に丸棒を針金で固定したもので、茅葺きが終わった時点で黒の防腐材を塗布することになっています。
茅葺き工事 ・棟木設置工事 (正面風景)
今回の工事は、写真のように仮設資材を取り扱う木材屋ならではで、「足場丸太」や「足場板」などの仮設資材をふんだんに使えることができ、茅葺き職人さんにも喜んでもらえたと思っています。