「林業の2.5次産業化(6次産業化) 弊社の歩みと挑戦 」 (3-3)
2013/04/4
弊社の事業が大きな転換期を迎えたのは、平成15年に1台目の「丸棒加工機」を導入した時だったように思われます。
いわゆる『経営革新』的な変革であったと思っています。
(「経営革新法」の認定は受けていませんが、それ相当の内容だったと推定しています。)
平成15年に導入した「丸棒加工機(小)・1号機」
公共事業の事業量か減少するとともに、土木用木材も「木なり」から『丸棒加工品』へとシフトし、兵庫県内では、極めて遅く『丸棒加工機』を導入した木材加工業者の一つになりました。
丸棒加工機(小)で生産した丸棒加工品
導入時期が遅れた分を取り戻すべく、営業活動を強化し、兵庫県内で開催される展示会(産業見本市)への出展等、「提案型」営業へと営業形態をシフトすることとなりました。
加えて、土木用木材の有効利用のため不可欠である「防腐加工処理」でも大手メーカーと提携し、「土木用木材」や「丸棒加工品」の使用用途拡大に提案幅を持たせました。
「丸棒加工製品」を生かした施工事例 「木柵」 兵庫県多可町 県道加美・氷上線(転落防止柵)
これらの活動により、受注活動も概ね順調に推移し、また丸棒加工の生産能力拡大のため径級の異なった加工機を積極導入(現在は丸棒加工機4台)し、丸棒加工業としての体制固めを行っているところです。
関西でも数少ない「量産型・丸棒加工機(大)」(直径30cm対応)
「丸棒加工製品(大)の出荷風景 」 (弊社の強みにしたいと思っています)
しかしながら、商事機能を持つ3次産業者(商業)との本格連携については、これからといったところで、「2.5次産業化への挑戦」を続けているところです。
「第1次産業の6次産業化」については、法律に基づく申請を行う場合は、1次産業者と2次・3次産業者との連携を新たに組むことが必要ですが、弊社の場合は「間伐材・小径木をもっと使ってほしい」、「そのために、用途拡大にどう取り組めばよいか?」を考えていく中で、関連のある他業種の会社と関係を深めていったという自然な流れがあったような気がします。
今後は、これまでの活動の精度を高めていくとともに、法律に基づく認定を得ることも含めて、「地域産業の活性化」と「企業価値の向上」に努めて参ります。
平成23年の年末に導入した4台目の丸棒加工機 (最大径60cmまで加工可能)
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