小規模木材店の「過去・現在・未来」
2013/01/1
新年、明けましておめでとうございます。
年頭にあたり『間伐材マイスター』の年頭の所感を掲載させて戴きます。
「小規模木材店の過去・現在・未来」と、派手なタイトルとしましたが、「未来を悲観しない木材店」となるべく、今年も情報発信活動を続けてまいります。
「木材商」・「材木商」といえば、昔は『旦那商売』のイメージが高かったようですが、現在は「不況業種」の最たるものとなっています。
また、今後も、「ジリ貧」傾向が続く、「右肩下がり」が予想されます。
(今、注目されている「木質バイオマス」については右肩上がりかも知れませんが、木材を「建材」として使うのが本来の姿と思うので、この分野についてはコメント範囲外とします。)
丸棒(円柱)大・加工 投入側から
こうした中、これまで地域の木材業界を支えて来た、小規模・家族経営的な製材所・木材店がこれまで以上に苦境に陥り、一方、「新生産システム」と呼ばれるような大規模製材工場への集約が進むとの観測が業界の通説になっています。
しかしながら、「間伐材マイスター」は小規模製材所であっても、特色の出し方しだいでは、生き残れると思っています。
今、弊社のような小規模製材所が考えるべきことは、この『生存競争』(生き残り競争)を『いかに負け残るか……』を考えて、ニッチな分野で一つでも強みを持つことだと思っています。
大規模な製材工場とは違って、小規模かつ資本力に劣るかも知れませんが、小規模であるからこそ、環境変化に対応した転身ができる分、幸運な面があると思っています。
(昨今、世界有数の家電メーカーが苦境に喘いでいる姿を見て、そう思うことが多くなりました。)
本店・製材所、土場の舗装工事(H24.11)
弊社が得意とする「土木用木材」の分野でも、公共土木事業の減少とともに総需要が減っていますが、新規取引先から注文が舞い込むこともあり、必ずしも売り上げが減っているわけではありません。
加えて、展示会等への出展で、新たな分野の受注を獲得する機会を常に持つことにより、減少した既存分野の売上を取り戻す手段もまだまだあるように思われます。
舗装後、使いやすくなった本店・土場
今後とも環境が大幅に好転することはないでしょうが、「林業は、新たな成長分野」として新規参入するケースも増えており、既存業者が手を拱いて、新規参入者に出し抜かれるようなことは避けなければならない、と思っています。
弊社は、地味な活動で知名度を上げて、、「持続可能な木材店」として生き残れるよう注力します。
【追伸】
「間伐材マイスター」の年頭所感に続き、弊社の「林業の6次産業化」に係る所見を掲載する予定です。次回以降を、ご期待下さい。
「森を大切にしたい」思い, その他, 信頼される木材店
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