間伐材マイスターの徒然記

「足場丸太の使い方」……『農業用資材編』

「足場丸太の使い方……『文化財修復編』」に引き続き、もう一遍「足場丸太の使い方……『農業用資材編』」を紹介させて戴きます。

これは、創業の地・棚田百選「岩座神(いさりがみ)」にちなんだ話題提供になりますが、今でも「稲木干し」(稲の自然乾燥のこと)用に足場丸太(丸太足場)を使うことがあります。                                                      (当地では、通常は、稲作用に使う場合は「なる」と呼びます)

「棚田オーナー制度・稲刈り」  『なる』(足場丸太・丸太足場)を搬入しているところ

「棚田オーナー制度・稲刈り」  『なる』(足場丸太・丸太足場)を搬入しているところ

稲の収穫作業は、今では「コンバイン」という刈取りと脱穀を一度に行える農業機械を使用することがほとんどですが、自家用(自宅で食べる分)や棚田オーナー制度等のイベント時には「稲木干し」を行います。

「棚田オーナー制度・稲刈り」 『建築大工の玄さん』も稲刈りの手伝いに登場

「棚田オーナー制度・稲刈り」 『建築大工の玄さん』も稲刈りの手伝いに登場


「棚田オーナー制度・稲刈り」 稲刈りと案山子

「棚田オーナー制度・稲刈り」 稲刈りと案山子

先日、当地で行われた「棚田オーナー制度の稲刈り」時にも、手刈りを行った後、束ねた稲を「稲木」に干しました。約2週間、天日干しをした後、脱穀を行う予定ですが、この間の日照の良し悪しで「お米の美味しさ」が大きく変わってきます。
(一般に、人工乾燥よりも天日干しの方が、ご飯が美味しいと言われています。これは木材の人工乾燥と自然乾燥とも似ているかも知れませんが……)

「棚田オーナー制度・稲刈り」で、稲木を組み上げているところ 

「棚田オーナー制度・稲刈り」で、稲木を組み上げているところ 


「棚田オーナー制度・稲刈り」で、稲木に稲をかけているところ

「棚田オーナー制度・稲刈り」で、稲木に稲をかけているところ

実家では、創業者の父が、週末を中心に稲作や畑仕事を行っています。台風等で稲が倒れてコンバインで収穫作業できない時に「稲木干し」を行ったり、畑で作った豆類や穀類(ハト麦等)を自然乾燥する時に、「なる」や「稲木足(脚)」を『なる棚』と呼ばれる簡易倉庫から取り出して、大切に使っています。

「棚田オーナー制度・稲刈り」が終了した 『棚田の稲木干し』 の風景

「棚田オーナー制度・稲刈り」が終了した 『棚田の稲木干し』 の風景


『なる』(足場丸太・丸太足場)と『稲木の脚(足)』を保管する『なる棚』 (畑の一画に)

『なる』(足場丸太・丸太足場)と『稲木の脚(足)』を保管する『なる棚』 (畑の一画に)

「棚田の里」ならではの話題でしたが、収穫の秋には、これらの「なる」(足場丸太・丸太足場)「稲木の足」などの農業用資材の注文を戴くことがありますが、これらは創業者の父の得意とする分野のようです。
(当地では、野菜を自家栽培する家庭がほとんどなので、野菜の成長期には、支柱材として造園用・園芸用杭などの注文を戴くことが多くあります。また、近場の「道の駅」や農産物直売所等にも園芸用杭材を卸しています。これらは、父の仕事の一つになっています。)

※ HP本体にも、 『足場丸太・丸太足場』 の紹介ページがあります。是非、ご覧下さい。
11 製品・左 足場丸太・横から_R