間伐材マイスターの徒然記

「丸柱・円柱巡礼」(第6号) 宮島・厳島神社の廻廊

広島県の宮島・厳島神社行きの報告第2弾です。

干潮時の「厳島神社・廻廊」の遠景 

干潮時の「厳島神社・廻廊」の遠景 

「間伐材マイスター」の厳島神社でのもう一つの楽しみは、「廻廊」(回廊)の丸柱・円柱の見学でした。

東側廻廊は47間[ま](柱と柱の間で、1間は約2.4m)、また 西廻廊は、61間あり、東西併せて108間約262m廻廊があり、その柱は朱塗りの丸柱・円柱となっています。
(1間・1間に釣灯籠が下げられており、廻廊の趣をより一層引き立たせています。)

「厳島神社・廻廊」 回廊を上側から (朱塗りの丸柱・円柱の列に感動)

「厳島神社・廻廊」 回廊を上側から (朱塗りの丸柱・円柱の列に感動)

海の上に張り巡らされた廻廊をそぞろ歩きしながら、廻廊に立ち並んだ丸柱(円柱)のベストショットを撮りたいと思っていましたが、干潮なので、廻廊の足元(基礎部分)をじっくりと観察してきました。
海水が満ち引きする中で、基礎部分をどのように維持管理しているのか興味がありました。)

「厳島神社・廻廊」 干潮時に廻廊を海側から写す

「厳島神社・廻廊」 干潮時に廻廊を海側から写す

基礎部分の状態は、写真のとおり礎石に接する面の腐れ部分を取り除いて埋め木・接ぎ木がされていましたが、維持管理している宮大工のなせる業といったところでしょうか?

「厳島神社・廻廊」丸柱の基礎部分(上部から通し)  

「厳島神社・廻廊」丸柱の基礎部分(上部から通し)  


「厳島神社・廻廊」の丸柱の基礎部分(拡大) (礎石に接した部分は埋め木・接ぎ木が…)

「厳島神社・廻廊」の丸柱の基礎部分(拡大) (礎石に接した部分は埋め木・接ぎ木が…)

このように、木造建造物の場合、維持管理をしっかり行うと、世紀を超えて建物を維持していくことが可能であることも深く受け止めました。