『丸柱・円柱巡礼』第2号 『東大寺・大仏殿』
2012/04/10
間伐材マイスターの『丸柱・円柱巡礼』第2号では、「東大寺・大仏殿」を紹介します。
東大寺・大仏殿といえば、世界最大級の木造建造物で、現存する江戸時代に再建された大仏殿は、正面の幅57.5m、奥行き50.5m、棟までの高さ49.1mとのことです。創建当時に比べると横幅は約3分の2になっているとのことですが、それでも「でかい」の一言で、その壮大さに驚嘆しています。
世界最大級の木造建造物 「東大寺・大仏殿」を正面からみたところ
大仏殿を支える丸柱(円柱)は、総本数60本で、「盧舎那仏(大仏)」を取り囲むように縦横23m、高さ28mのわが国最大の無柱空間が形成されています。
「大仏殿」を支える「丸柱・円柱」 と 「盧舎那仏(大仏)」
大仏殿を支える丸柱(円柱)については、江戸時代の再建時に入手に非常に苦労し、柱とする材が調達できず、芯となる槻(つき)を檜板で囲い、鉄釘と銅輪で締めて柱としたものもあるそうです。
明治時代の大修理で取り除かれた杉柱
「東大寺・大仏殿」へは、間伐材マイスターも小学校の修学旅行でも行きましたが、その時の楽しみといえば、盧舎那仏の鼻の穴と同じ大きさと言われる、「丸柱の穴潜り」でしたが、訪れた時にも多くの子供たちが穴潜りを行っていました。 (穴の大きさは、縦37cm 横30cm 奥行き108cm)
大仏殿の右側後方の柱にある「穴潜り」ができる丸柱(円柱)
「東大寺・大仏殿」 右側後方の「穴潜り」ができる丸柱(円柱)での「穴潜り」の様子
日本を代表する木造建造物とその建物に使われている丸柱(円柱)の話題を提供しましたが、このような「楽しい話題」も提供していきたいと思っています。