「鹿柵点検」作業 「棚田の里」のお仕事
2012/03/31
実家・岩座神は、「棚田百選」に選ばれた風光明媚な山里ですが、その地で農作物を作り、生活を営んでいくためには、数多くの苦難があります。
棚田での米作りは、田んぼの形が歪(いびつ)で作業効率が悪いうえに、石垣の草刈り等もあり、作業量が多い割に収穫量は若干少ないので、手間のかかる農業になります。
加えて、鹿や猪などの獣害にもあうことが多く、農家の悩みとなっています。
村を囲むように設置された「鹿柵」 (総延長は5km以上)
獣害被害の軽減のため、村の耕作部(田畑)を囲むように鹿柵が約5kmにわたり設置されており、村が檻の中にあるような気持ちです。
また、設置された鹿柵が破損して害獣が入ってこないよう、年2回、村の出役作業として保守点検作業を行っています。
「鹿柵」に穴が空いたところも
間伐材マイスターも手伝いましたが、金網を突き破って穴が開いていたり、倒木でフェンスが押し倒されたりと、損傷箇所が多くありました。
倒木で損傷した「鹿柵」
損傷箇所を探して、補修作業をしますが、穴が大きいものは、太めの針金を格子状にしたメッシュシートを補強するなど、大変な作業になります。
「鹿柵」の大きな損傷した箇所は、「メッシュシート」で補強
間伐材マイスターが仕事で山中に入ることは少なくなりつつありますが、地域での活動を紹介させて戴きました。