ブランド力のない木材産地の生き方
2011/11/26
「吉野の視察」を終えて、木材産地の生き方について少し考えてみました。
「吉野」といえば日本の木材業界を代表とする産地で、「吉野材・吉野杉・吉野桧」などの名前で知られるブランド木材の代表例ですが、現状は「晴れもの」といわれる高級木材の需要減退で「生き残りに苦心している」という現状もあることを聞いています。
(全盛時があまりにも華々しくて、落ち込みが強く感じられるのかも知れませんが…)
吉野材の製品市場「吉野材センター」 (「野」の字の看板が欠けているのが少し悲しい)
一方、弊社のようなブランド力を持たない木材産地は、吉野以上の苦境に陥るしかないように思われますが、必ずしもそうではないような気がします。
弊社の主要事業である「土木用木材」に関しては、必ずしも木材としての「ブランド力」を必要とするものではありません。
規格品(標準サイズ)で備蓄中の丸棒加工品
コンクリート2次製品と同様に、地域毎に有力業者が存在して、工事の進捗状況に対応した納品や、災害等の緊急時に対応できる供給力が要求される商材だと言っても過言ではなく、その対応力の継続が「木材店の信用力」となっているように思います。
弊社は、地域密着型の土木用木材の加工場ですが、関西有数の丸棒加工場(円柱材加工場・ロータリー木材加工場)として、持続可能な企業を目ざすのが、生き方と考えています。
弊社・正面入口 (工場内の木場には常に原木もしくは集荷待ちの製品が山積みに)
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