大工道具と木材との良好な関係 (三木金物まつり見学記)
2011/11/22
木材と大工道具とは、「切っても切れない関係」なので、足繁く「三木金物まつり」に出かけています。
今年は1日目・2日目とも雨に降られ来場者が少なかったようですが、その分じっくりと見学することができました。
展示即売会場入口の展示
恒例の「金物古式鍛錬」では、鋸(のこぎり)の製造過程が披露され、「伝統の技」を見ることができました。
三木金物まつり恒例の「古式鍛練」 (今回は鋸(のこぎり)でした)
祭りの醍醐味は「三木金物展示・即売会」で、鋸(のこぎり)や鉋(かんな)や鑿(のみ)などの「プロ向け道具」が數多く並び、中には1点10万円以上の上物も数多く展示されていました。
三木金物まつり プロ向け展示即売会・会場内の様子
「棟梁」と呼ばれるような在来工法の大工職人さんが少なくなったとはいえ、「本物」の強みは衰えずとの感想を受けました。
中でも、伝統工芸士の職人さんが作った幅30cmもあろうかという鉋(鉋)には驚き、職人さんと鉋のツーショット写真を戴きました。
展示即売会会場内 伝統工芸士と鉋(かんな)の2ショット
また、鑿の柄の取り付け作業もはじめて見て、精巧に取り付けられる作業を見ながら、微かな角度の狂いが職人さんには許せないのだろうな……と思いました。
展示即売会場内 鑿(のみ)の柄の取り付け作業
今後とも、木材と大工道具(建築金物)という深い仲を大切にしながら、お互いに新たな分野の開拓も行って参りたいと思っています。