間伐材マイスターの徒然記

11月18日 『土木の日』に思うこと

11月18日は『土木の日』と定められていますが、このことをご存じの木材関係者は少ないと思いますが、少しこだわって書いてみました。 

「11月18日」と数字で書くと気づきませんが、漢字で「十一月十八日」と書くと少しヒントになりそうです。

「土木」『土』が「十」と「一」に分解でき、『木』が「十」と「八」に分解できることや土木学会の前身である「工学会」の創立日に合わせて定められたようです。 

「土木の日」の解説  (JSCEのHPより)

「土木の日」の解説  (JSCEのHPより)

でも、近代以前は「土木工事」「土」・「石」と「木」を使っての工事でしたが、近代以降は「鉄」と「コンクリート」にその座を奪われ、「木材」の出番は少なくなってしまいました。

しかしながら、東京駅の赤レンガ駅舎の基礎に松丸太杭が1万本以上使われ、近代日本発展の礎を支えてきたように、木材の耐久性も捨てたものではないように思います。 

土木用木材の出番は、大規模造成工事や治山工事等での土留め材や「環境配慮型」の土木工事等、活躍の場はまだまだあることに加え、資材の生産過程で排出されるCO2量が少ない「環境に優しい資材」としても再評価される時代が到来しつつあり、「土木用木材」の専門業者としてこれらの期待に沿っていきたいと考えています。