間伐材マイスターの徒然記

「吉野ウッドプロダクト」の皆さんがお越しになりました

 「吉野」から視察の依頼があり、恥ずかしく思いながらお迎えしました。

 視察の申し込みを聞いた時、こちらが視察に行くべきところで、話が逆のように感じましたが、先方からの強い要請でお受けすることになりました。

お越しになられたのは、「吉野ウッドプロダクト」のメンバーの皆さんで、素材業・製材所・樽材の加工所・酒造所・建築士と事務局の方々でした。 

「吉野ウッドプロダクト」の皆さんに加工場内を案内

「吉野ウッドプロダクト」の皆さんに加工場内を案内

吉野ウッドプロダクト……吉野町商工会を中心に組織された、吉野町メーカーの集合体。吉野材と手漉き和紙など吉野伝統の素材に、新しい感覚と技術を取り入れた製品の開発と販売を行っている。)

 先日大阪で開催された「木材産地共催交流セミナー」の際に「ひのきジーンズ」「間伐材グッズ」に興味を持たれた事務局の方から、弊社近くの「足立醸造」(木桶仕込みの醤油の醸造・販売)と合わせて視察したいとの意向を受けていました。 

「木材産地共催交流セミナー」の弊社展示の様子 (注目を集めた各種グッズ)

「木材産地共催交流セミナー」の弊社展示の様子 (注目を集めた各種グッズ)

弊社の主な事業を一言でいえば「森林組合の小径木加工場」といったところなので、私企業で行っていることに驚かれることもありますが、少しでも付加価値が高い商品を生み出したいと思い、工夫を続けているところに注目されたようでした。

 加工場の見学の後、創業者の父が「自分なりの商売論」を語りはじめ少し驚きましたが、「①地下足袋を脱がない経営②仕入れは現金だから、販売も現金でもらう意気込みで③職人さんが喜んで仕事をしてくれる空気づくり」の話には参加者の皆さんからも賛同を得ていたようでした。(横で聞いていて年長者の重みを感じました。) 

「地下足袋の経営」 を語る創業者の父

「地下足袋を脱がない経営」 を語る創業者の父 (足元は「地下足袋」です)

今回は視察を受け入れる立場となりましたが、木材業界の立場からすると、やはり「吉野に視察に出かけたい」と思うとともに、関連業界一丸となって取り組んでいる姿勢を学びたいと思っています。