「三木金物まつり」と「金物資料館」 見学記
2012/11/21
毎年恒例の「三木金物まつり」に出かけて来ました。
このブログにも度々登場しますが、木材と大工道具は「切っても切れない関係」なので、見学に行くことで、新たな発見が数多くあります。
三木金物まつり「展示即売会」 会場内の展示コーナー
「棟梁」と呼ばれるような年季の入った職人を相手にする「伝統工芸士」認定業者に混じって、若手の大工職人の要望を聞き入れて、使い勝手の良い道具作りに注力している業者等、様々な業者の駆け引きを見るのも勉強になりました。
三木金物まつり「展示即売会」 「伝統工芸士」の鑿(のみ) 1セット100万円以上も
三木金物まつり「展示即売会」 家内工業で加工の鑿(のみ)業者 (竹中大工道具館にも展示)
加えて、恒例の古式鍛錬は「鑿・のみ」を製作していましたが、これを見るのも「金物まつり」の楽しみの一つでもあります。
三木金物まつり「古式鍛錬」 (今年は鑿(のみ)の製作風景を見ました)
また、「かじやメッセみき」では、金物道具の柄を作っている木工部会の皆さんが、木工教室を行っており、教室の合間に、情報交換の場を持つことができました。
三木金物まつり 「木工教室」 今年は「かじやメッセみき」での開催でした
金物まつりの翌週には、「金物資料館」での特別展示「播州三木・鍛冶師の歩み」を見に行き、三木金物の歴史の深さを感じることができました。
丁度、収集された年季の入った道具類を資料として整理されている場面にも出くわし、名工が残した道具類が体系的に保存される大切さも感じました。
金物資料館・特別展示「播州みき・鍛冶師の歩み」 展示全体
金物資料館・特別展示「播州みき・鍛冶師の歩み」 鋸(のこぎり)の展示コーナー
「金物の町を学ぶ」この考え方を忘れずに、木材の利用拡大に注力したいと思っています。