足場丸太の使い方」……『文化財修理編』
2012/09/23
「足場丸太の使い方」を研究している「間伐材マイスター」ですが、本日は『文化財修理編』を紹介させて戴きます。
世界文化遺産の宇治市の『国宝・平等院鳳凰堂』の修復工事が始まったことを知り、見学に行って来ました。
修理用・木製足場が屋根の部分まで組み上がった「国宝・平等院鳳凰堂」(H24.09.22)
十円玉の表側にも刻印されている超有名な建物ですが、昭和25年~31年(1950年~1956年)の「昭和の大修理」以来、半世紀ぶりで、屋根瓦の葺き替えや壁、柱の塗装工事等の修復工事を行うそうです。
(修復期間 平成24年9月3日~平成26年3月31日(予定)、この間は鳳凰堂の拝観は中止)
修理中の「平等院鳳凰堂」 (南斜めから) (H24.09.22)
訪れた日(9月22日)は、建物の周囲を覆う木製足場組みが丁度屋根の高さのところまで組み上げっており、一部屋根の上部にかかろうとするところでした。
(足場組みがある程度完成し、一方、建物も少し見える状態で、間伐材マイスターにとってはベストショットになりました。)
また、その光景が、鳳凰堂前の阿字池(正面前にある池)に映る情景も、何とも言えない風景でした。
修理中の「平等院鳳凰堂」 (北斜めから)(H24.09.22) (全体が水面に映っています)
鳶(とび)職人が、足場丸太を少しずつ組み上げる様子を見ていると、新たに使用する足場材が4トントラックで搬入されるなど、「間伐材マイスター」にとって、大変興味深い情景も撮影することができました。
木製足場材を組み上げる鳶(とび)職人 (貴重な存在です)
修理中の「平等院鳳凰堂」脇に運び込まれる『木製足場材』
当ブログの平成22年11月1日号で、「足場丸太の使い方…『遊び編』「足場丸太を組み上げたジャングルジム」を紹介しましたが、今回は、かつての主力であった建築用、特に『文化財修復用』としての使い方で、「足場丸太の最良の使い方」であると思いました。
修理用・木製足場材で覆われつつある「平等院鳳凰堂」 (南面から) (H24.09.22)
「国宝・平等院鳳凰堂」修理中周知の立て看板 (日本語だけでなく、多国籍言語で)
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